つま先立ちと守備の姿勢
- サッカースクール regla
- 2022年8月30日
- 読了時間: 5分
気温もだいぶ涼しくなり、前ほど休憩を取らずとも選手たちも集中を保ってくれました。
さて、今回は少し本格的な守備の話をしたいと思います。
ゲームの前に今月の振り返りをした後、来月に向けて、つま先立ちでリラックスしながら動く練習をしました。
基本的に、腰を落として重心を低く保ちながらディフェンスをするよう教える指導者が多いと思います。
もちろん、それが正しい状況も多々あるのですが、それを選手たちに伝えると、かかとを地面につけて踏ん張るような姿勢で守備をしてしまうことが多々あります。
この姿勢は、移動するために一度重心を持ち上げる(腰を持ち上げてかかとを浮かせる)必要があるので、相手が急にスピードを上げてきた時にワンテンポ対応が遅れてしまい、蹴って走るだけで簡単に抜かれてしまいます。
さらに、左右の動作も力士がすり足をするような形になってしまうため、相手が左右に揺さぶってきた時、一つ目の動作には対応できても、二つ目の動作で簡単に逆を突かれてしまいます。
スクールに来てくれている選手たちの中にも、重心がかかとに乗っているため、一つ一つの動作の繋ぎが遅く、相手についていけない選手が多く居ました。
なので、これまではアップの一環として、膝を伸ばしてつま先で地面を蹴る反発で高く跳ぶという動作を連続して行う練習をしてきました。
膝を曲げて勢いを吸収したり、かかとを突こうとして地面に接する時間が長くなると、地面からの反発を得られないため高く跳ぶことができません。
この動作、体のバネを使わないとうまくできないため、この動作が上手い選手というのは、やはり運動神経の高い選手が多いです。
そして、最近は繰り返し練習した成果か、少しずつ高く跳べる選手が増えてきました。
高く跳べるということは、それだけ瞬発力が出しやすいということです。
当然、相手の動きについていくためには、かかと重心の姿勢より、瞬発力を出しやすいつま先重心の姿勢を保った方が素早く反応できます。
さらに、つま先重心で上半身はリラックスした状態を保てると、相手の左右の揺さぶりに対し、重心が体の中心軸から外れることなく左右に移動して対応できます。
この時、体の中心軸より外側に重心を持ってきてしまうと、逆を突かれた時に対応できなくなり、姿勢が崩れ、結果として振り切られてしまいます。
なので、基本的な守備の姿勢は以下のようになります。
①かかとを浮かせて無理につま先立ちをするというより、重心がつま先に乗っている状態。
②膝は伸ばしすぎず曲げすぎず、腰を落とすというより左右に軽くジャンプできる状態。
③ボールを見ようとするより、相手の顔を見るつもりで上体を起こして肩の力を抜く。
これを来月の練習で少しずつ伝え、選手たちに浸透させていく予定です。
加えて、それだけだとディフェンスが主導権を握れないため、本日は少し先回りをして、細かい駆け引きのテクニックを選手たちに伝えました。
それが、相手の利き足側から守備をするという小技です。
基本的に攻撃側はボールを取られないために相手から遠い足でプレーしようとします。
右利きの選手に対して左側からプレッシャーをかけても、相手は利き足で、ディフェンスから遠い足でボールを操れるため、守備側は相手のボールを取ることができません。
しかし、右利きの選手に対して利き足側からプレッシャーをかけると、次のような効果が期待できます。
①攻撃側が利き足でボールを操ろうとするなら、守備の選手に近い足でボールに触ることになるため、守備の選手は少し足を出すだけで相手のボールに触れて邪魔できる。
②攻撃側が遠い足でボールを操ろうとするなら、苦手な足でボールをコントロールすることになり、相手のミスを誘発できる。
③人間は利き足を使うため逆足に重心を乗せることが多いので、逆に利き足に重心を乗せようとすると姿勢を保ちづらくなる。
④もし仮に抜かれても、相手が利き足でボールを蹴ろうとするならボールを持ち換える時間が必要になり、その間に追いついてシュートブロックできる。
⑤相手が逆足でシュートをしようとするなら、当然利き足より威力も精度も落ちる。
⑥そもそも選手は自分が蹴りやすい利き足側に抜こうとしてくるので、ただついていくだけで勝手に相手が守備の選手側に突っ込んできてくれることが多く、簡単に守れる。
今日は来月に向けてのさわりとして、簡単に覚えれるこの『利き足側からの守備』という小技だけを伝えて一対一の練習をさせてみました。
5,6年生は攻撃面での成長がすごく早く、選抜に選ばれている選手を相手にしても、ダブルタッチやボディフェイクなどで簡単に抜く場面が目立ちます。
しかし、守備は苦手なのか、簡単に相手に振りきられて、しかもそれをそれほど気にしていないような状態……。
ここは来月の強化ポイントなので、彼らがどれだけ変わってくれるかに期待です。
逆に、4年生は守備の意識や戻りの速さ、体の入れ方などは上手くなり、あとは守備の姿勢と細かいポイントを押さえれば、一対一の守備も早々負けなくなるはずです。
オフェンス面では相手の背中を取ろうとフックターンやインアウトのダブルタッチなどを使って積極的に仕掛けるようになりました。
ただ、抜いた後のビジョンがまだ乏しく、一人目を抜いてもボールが離れすぎて追いつけなかったり、抜いた後のシュートまでが遅くで追いつかれたりなど、こちらもまだまだ成長の余地があります。
最後の試合も各選手がそれぞれの武器を押し出したプレーを見せてくれるため、見ていて楽しいのですが、その分、苦手な場面になると手も足も出ないということがあります。
来月に守備を鍛えて、守備が強くなったことで攻撃に工夫が求められ、攻撃がうまくなることで……という好循環を生むためにも、来月は特に気合を入れて練習する必要がありますね!







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