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ボールが足に吸い付くドリブル

  • 執筆者の写真: サッカースクール regla
    サッカースクール regla
  • 2022年6月14日
  • 読了時間: 4分

 先週はあいにくの天気で、残念ながら中止に。

 今週も雨でしたが、それでも開催できるのが室内練習場の良いところ!

 小雨の降る中、選手たちも集まってくれて、さらに二名の新規入会を迎えて、やる気に満ち溢れた選手が増えてきて、頼もしい限りです😊


 先月は、自分たちの止めて蹴る、ボールを運ぶなどの基礎的な技術が、実はまだまだ上があるということを知ってもらう練習でした。

 今月は、練習テーマを「奪われない」こととし、試合中にボールを奪われやすい5つの場面、ドリブル、相手を抜く瞬間、トラップ、パス、シュートについて、相手にボールを取られないためのテクニックを伝える予定です。


 ボールを奪われなくなることで、落ち着いてボールを保持できるようになり、冷静に顔を上げて状況判断ができるようになり、より優れたプレーを選択する。

 顔を上げる練習はもちろん大事ですが、まずは顔を上げられるようになるための基礎から作っていきます。


 さっそく、ボールが体から離れないドリブルの練習をします。

 お手本を見せ、いくつかのポイントを言葉で説明したら、選手たちにポイントを意識して歩きながらゆっくりとドリブルしてもらいます。

 最終的な感覚の部分は人によって違うので、最初から感覚を伝えるのではなく、感覚を掴むための練習を通して、自分に合った触り方を身に着けてもらう目的です。

 同時に、周りを気にして雑に速くドリブルするよりも、ゆっくり丁寧に考えながら練習した方が自分のためになることを伝え、どんなに遅い子でも適当にやっていない限り待つようにして、選手たちが自分のことに集中できる環境も作り上げていきます。


 全員の基本的なボールタッチの仕方が良くなったのを確認したら、次に少しずつ実戦に近いスピードでのドリブルに挑戦!

 足の回転を上げるより、歩幅を少しだけ広くするようなイメージで、ボールと体が一緒に進むドリブルの間隔を掴んでもらいます。

 同時に左右へ小刻みに揺れるドリブルと、ボールを止めるのでなく減速させるタッチの仕方を身に着けてもらうことで、ドリブルの加減速と方向転換をマスターし、速いドリブルの中でもいつでも急停止できるような、相手の接近に対応する術を自然と知ってもらいます。


 そして、先月選手たちに自分の実力を実感してもらうために行い、全員が自分から「ドリブルの技術が足りない!」と言い出した練習と、全く同じ練習を用意します。

 選手たちは、果たして本当にドリブルが上手くなったのか……?😥


 すると、誰一人ボールが体から離れることもなく、自然なボールタッチであんなに苦労していた練習をすらすらとこなす選手たちの姿が!

 これには選手たちもびっくりした様子で、「ぜんぜん違う」「めちゃくちゃやりやすい」と大好評でした!🤣

 もちろん、限界に挑む中でミスをすることもありますが、ミスしても停止することなく自然と減速し、すぐさま方向転換して立て直すことで、リカバリーも早くなっていました!


 その後は次回に向けて、相手を左右に揺さぶってかわす練習をして、試合へ。

 あえて広いコートを作り、相手のプレッシャーが少ない状況で練習の成果を試してもらえるようにして、選手たちにも「どんなにいいパスより、シュートより、取られてもいいから練習したドリブルに挑戦する姿が見たいよ」と声を掛けます。


 最初はボールを受けると真っ先にパスを考えてしまっていた選手にも「相手は少ないから落ち着いて、まずはドリブルを狙ってみて、それでダメならパスもありだよ」と根気よく伝えます。

 失敗を恐れてチャレンジできない選手は、伸びません。

 失敗するための練習の場なのですから、あえて完璧なパスを通した選手と、3人相手がいるところにドリブルでチャレンジして奪われた選手を同じくらいに褒めます。

 すると、パスに逃げようとして取られてしまっていた選手が、果敢にドリブルを仕掛けて、相手を引き付けたうえで空いたスペースにパスを出すように!

 同じパスでも、マークにつかれた相手に出すパスと、マークを引き付けてからフリーの味方に出すパスでは、意味が違います。

 すかさずそこを褒めてあげることで、次のプレーではドリブル突破を、さらにその次のプレーでは強引なターンからの突破と、失敗を恐れない伸び伸びとしたプレーが見れました!


 このチャレンジの精神は、年間テーマとして取り組んでいる最中のものなので、今後も練習内容を試そうとする選手、姿勢は褒めていきたいと思います!


 そして、今回の試合で一人目を抜ける選手はたくさん増えましたが、代わりに、二人目に奪われるシーンが増えてきました。

 次回は、一人目を抜いて、二人目にも奪われない、そんなドリブル突破の仕方を伝えたいと思います!



 
 
 

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