『敗因』を理解する力
- サッカースクール regla
- 2022年9月13日
- 読了時間: 4分
ジュニア世代で、考えながら一対一の駆け引きを行える選手は多くありません。
たいていの選手が、相手を考えずに自分の得意なプレー、得意なフェイントを行い、それを見た相手が反射的についていくだけの勝負をしています。
技術のある選手からボールを奪うことは決して出来ず、身体能力の高い側が足の速さや体の強さで勝つだけの大味な一対一です。
もちろん、それが悪いという訳ではありませんが、考えて駆け引きをできる選手に比べると、いつか成長が頭打ちになりやすいです。
今日は、なぜそうなるのかが分かりやすい一幕のある練習でした。
前回と前々回、守備の姿勢や基本的な守り方について練習し、今日はそれを実戦で鍛えるべく、ひたすら一対一を行う練習をしました。
やり方は単純。パス交換をして、一対一をする。
守備側は基本姿勢を思い出しながら、相手の利き足を考えてサイドを区切り、背中を取られないように角度を調整しつつ、相手に余裕を与えないために距離を工夫する。
……やり方は単純ですが、すべてを実践するのはとても難しいです。
どの程度の距離、角度なら抜かれずについていけるのかは、選手本人だけでなく、相手の身体能力や技術にも左右されます。
それを相手の姿勢とボールを両方見ながら逐一調整し、最終的には周りの状況や相手のパスコース、コート全体から見た守備位置まで考えて動かなければなりません。
当然、最初からできる訳がありません。
抜かれた選手からは「うまい」や「はやい」「やられた」という声が上がります。
しかし、これ、実はとてつもない成長の兆しなのです。
傍目から見れば、ヨーイドンの縦突破も、素早い左右の揺さぶりも、どちらも瞬発力でやられたように思えます。
しかし、考える力を鍛え、考えながらプレーするよう言われ続け、何を考えればいいかを教わった選手たちは、無意識のうちに駆け引きで抜かれた場面と、身体能力で抜かれた場面を区別して理解していました。
僕も何度か攻撃側の選手として加わり、確かめたので間違いありません。
ヨーイドンの瞬発力、大人の身体能力で縦突破した時に出てくる声は「コーチ速すぎる」でした。
しかし、ボディフェイントで相手を揺さぶり、重心がずれた瞬間に逆を突いて抜いた場面では、抜かれた選手から出てくる声は「上手すぎる」というものです。
これ、つまりは抜かれた選手が『なぜ抜かれたのか』を理解しているということです。
実際、その選手は抜かれた原因が分かっているので、直後に楽しそうにリベンジを挑んできて、背中を取られないように立ち位置も角度も修正していました。
もっとも、背中を取られるのを嫌がって縦ががら空きになってしまってはいましたが、そこでヨーイドンの縦突破をした時は、やはり「速い」という声に戻っていました。
まだまだ甘いところは多いです。
立ち位置、角度、距離、姿勢を考えなくとも常に修正しながら、相手に反応して反転しながら体を入れたり、ボールが少しでも足から離れた隙を逃さずにプレッシャーをかけるなど、まだまだ覚えなければいけないことは多いです。
それでも、原因が分かるから負けた勝負を楽しめるという状況は、選手の上達にとって最適な環境だと思います。
守備の駆け引きを知ったことで、攻撃する時にも何を駆け引きすればいいのかが分かる。
攻撃をすれば守備が上手くなり、守備をすれば攻撃がうまくなる。
この循環を狙っていたので、想定より少し時間はかかってしまいましたが、なんとか駆け引きの兆しを作れて安心しました!
もっとも、試合になるとすっかり抜けてしまうようで、一発で飛び込んだり、抜かれたことを悔しくも思わない甘い守備が目立ち、渇を入れることとなりましたが……まあ、その後は勝ちにこだわって厳しい守備を行うようになったので、良しとしましょう!
スクールに参加してくれている選手たちには攻撃が得意な選手が多く、必然的に守備が苦手な選手も多く居たので、これで守備が向上し、より激しい一対一が行えるようになればいいと思います。
次回は、学校行事で体育館が使えない関係上、ふれあいホールで17時~19時に練習を行いますので、ご注意を!







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