できないと、やらないの違い
- サッカースクール regla
- 2022年12月2日
- 読了時間: 7分
本日は、とても質の良い紅白戦が行えました!
積極性に欠ける選手がいなくなり、全員が自分の中のベストを尽くし、失敗を恐れずにチャレンジする中で練習した内容が活き、見ていてとても気持ちの良い試合でした!😁
もちろん、こうなるように予め練習メニューを組んではいるのですが、正直、今日に限ってはある出来事がきっかけとなり、選手たちにいい刺激が与えられたのかなと思います。
さて、その出来事とは……?
さて、今日の練習もまずはアップから。
スクール開始時から参加してくれている選手は、両足を揃えてジャンプする運動を通して、体のバネを使う感覚が分かってきたようです!
体が小さい選手でも、無駄な力みを省いて地面を蹴る反発で高く跳べるようになっていたので、身体能力や筋肉量で優れる代わりにバネを使う感覚がまだ分かっていない高学年の選手たちより、少ない力で効率よく動くことができていました!😆
この地面を蹴る反発を利用する感覚が、攻撃時に相手をかわしたり、守備時に相手についていくためのアジリティを発揮する上で重要になります!
次に、ボールをミートする練習。ボールをネットに入れての練習では、芯を捉えることのできる選手が増えてきて、安定感が増してきました!
その甲斐あってか、どうしてもつま先でボールを蹴ってしまう癖が何年も抜けなかった選手も、ボールをネットから出してのリフティングでは、しっかり足首を伸ばしてインステップでボールを蹴ることができていました!🤣
咄嗟にボールを蹴ろうとすると、まだつま先が出てしまうのですが、何年かけても伝わらなかったインステップの感覚がわずかでも伝わることが、この練習の魅力です!
自分のレベルに合わせて、ワンバウンドやノーバウンドのリフティングに取り組んでからも、ボールの回転を意識するようになったため、リフティングの回数が伸びる、安定感が増すなど効果も見られました!
ボールを高く上に投げてのトラップでも、足のどこにボールが当たったかを確かめる感覚が養われているため、ミスしたとしても、そのミスはほんの僅かにボールの当たる位置がずれたり、足に力を入れすぎてしまったなど、次につながる収穫のあるミスばかりでした!
ボールタッチの練習は、選手たちに基礎技術がついてきたため、一歩ごとに触る、親指小指を使い分ける、緩急と強弱の意識など、要点だけ抑えておけば、いちいち説明しなくともすぐに練習に入ることができるようになりました!
さらに、ミスが減ったことで全体のペースも早くなり、時間当たりの密度としてはスクール開始当初の2倍近い濃密さでボールタッチの練習を行えるようになりました!😁
さて、冒頭で述べた"ある出来事"が起きたのは次の練習。
選手たちの準備・切り替えを早くする目的で、今日はあえて準備の遅い選手を置いて、先に集合した選手たちで練習を始めていました。
もちろん、あとから参加する選手たちにも聞こえるように練習のポイントを説明はしていたのですが、やはり集中して話を聞けない分、なにを意識すればいいのかがあやふやなまま慌てて練習に参加する選手が一定数いました。
こうなると、一度練習を止めてポイントを説明しなおさないといけません。
ここまでは想定していた通りで『だから、準備を早くして、なにをするべきかよく聞くことが大事なんだよ』と伝える予定でした。
そこで、多くの選手は言われたことを意識しなおして、集中力を再び高めて練習に取り組むことができていました。「適当に参加している選手がいたら、次の練習に進めないよ」と伝えることで、切り替えのできていなかった選手も、徐々に再び集中できるように。
ただ、まだスクールに参加して2回目の選手が、その空気に入り込むことができず、集中力が切れた状態のまま適当にプレーし、そのミスのせいで全体が集中して取り組めているのに、一人のせいで次の練習に進めないという状態になってしまいました。
なんでやらないんだよ、きちんとやれよと責める声も出てきて、このままでは、その選手が孤立してしまいます……。😥
そこで、これまで選手たちに見せていなかった厳しい一面を出し、その選手に淡々と外で見ているように伝え、残りの選手だけで次のステップに進みました。
その選手も「これはまずい」と思ったのか、一度目は参加してきたのですが、改めて事務的に外で見ているよう伝え、練習を続行。
怒られていることに気付いた直後のプレーでは、しっかりとポイントを押さえて完璧に実行できていたので、やはり元々の実力はある選手なのです。
ただ、だからこそ、残念でした。
やろうとしてできないことを責めることは、子供たちのチャレンジ精神を失わせてしまうので、指導者としてやってはいけないことです。
ですが、やれるはずのことをやろうとしないのは、話が違います。
やれることを適当にやる癖がつくと、人間はいざという時に手を抜いてしまいます。
そして、最悪なのはそれが周囲の人間にも伝わるということ。
指導者やチームメイト、保護者たちから「あの子はやる気がないんだ」と思われて、孤立してしまうきっかけになりかねません。
その選手にも、やれるはずのことをやらないのは違うよと伝えると、悔しさがあふれて、こちらが一切声を荒げなくとも、静かに涙していました。
声を荒げて従わせることは、指導ではありません。
声を荒げなくとも、静かになぜ怒られて、なぜそれがダメで、どうすれば良いのかを伝えれば、子供たちにもきちんと気持ちは届きます。
さらに、他の選手たちを集めて、伝えます。
「彼は、慣れていないから、たまたま最後まで切り替えができなかっただけ。準備が遅くて話を聞けなかったり、話を聞いていても途中で忘れて勝手に速くて雑なプレーになっている選手が、どれだけいただろう。心当たりのある選手が、たくさんいると思う。彼のおかげでみんなも気付けたよね。彼が怒られたことを他人事だと思わないで、集中しなおそう」
その直後から、練習開始前に想定していた以上の集中力で、選手たちが練習に取り組んでくれました。
前に進む速度を上げながら、細かくボールに触って体とボールが一緒に前に進むドリブルの方法。その状態で、左右に素早くボールをコントールする技術。ドリブルをしながら、顔を上げて周りを見る意識。
どれも、元々取り組もうと思っていたメニューではあったのですが、直後の紅白戦で、選手たちには驚かされました。
男子の体の大きさに怖がって、ボールが来るのを待つだけだった女の子が、高学年の相手がトップスピードでドリブルしてくるのを、真正面から奪いに行きました!
スクール開始当初は一番ふざけていたはずの選手が、空いたスペースを見つけて誰よりも素早く陣取り、何度ミスをしても積極的にパスを呼び、ドリブルからのシュートを狙っていました!
サッカーをやったことがないけど、一緒に始めてみたいと参加してくれたお姉ちゃんが、「ドリブルは怖いけど、できることをしたい」と、パスをもらってフリーの仲間にパスを渡し、ミスしてもすぐにボールを奪い返しに行っていました!
弟と一緒に数年ぶりにサッカーをしようというお兄ちゃんが、誰よりも走ってボールを奪いに行き、シュートを狙い、抜かれても腕を使って邪魔をしたり体をぶつけたりと、誰よりもハードにプレーしてくれました!
ボールを蹴って走るだけだった選手が、体とボールが離れずにドリブルできるようになり、一人目、二人目、あわよくば三人目と、連続して相手をかわすシーンが増えました!
もともと高い技術を持っていた選手が、親指と小指を巧みに使い分け、顔を上げてドリブルしながらボールを奪われない技術にチャレンジしていました!
練習では怒られてしまった選手が、誰よりも細かく素早いステップで5人抜きのゴールを決めて、仲間とハイタッチをして喜びを分かち合い、負けた直後の休憩時間には仲間と積極的にコミュニケーションをとって、次にどうすればいいかを相談していました!
本当は、このブログで素早いドリブルの方法や、顔を上げる意識について説明しようと思っていたのですが、改めてこのスクールの方針や雰囲気を伝える意味でも、今回の練習中に起きた出来事について、お話させていただきました。
非常に有意義な紅白戦ができたのは、選手たちが高い意識を持ちながら、目標をしっかりと見据えて、最後まで集中力を切らすことなく練習に取り組んでくれたからです。
子供たちが全力でプレーする。
全力でプレーするから、技術が上達する。
技術が上達するから、サッカーが楽しくなる。
サッカーが楽しくなるから、努力が好きになる。
怒られたことも忘れて、練習が終わっても残ってボールを蹴りたいと駄々をこねる選手。
全員が、そうなるくらいにサッカーを好きになってもらうことが、上達の第一歩です。
ちなみに、体育館は21時まで借りているので、20時までの練習が終わった後も、多少なら残ってボールを蹴ることもできます!
時間が時間なだけに難しいかとは思うのですが、もし早く来てボールを蹴りたい選手や、残ってボールを蹴りたい選手がいれば、僕はいつでも歓迎しますよ!笑







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