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最高の練習

  • 執筆者の写真: サッカースクール regla
    サッカースクール regla
  • 2022年12月20日
  • 読了時間: 9分

 本日は、前回行った判断力の向上を目指すために、咄嗟の判断に体が対応できるような細かい技術を突き詰める練習をしました!

 狭いコートで素早く、正確な判断を下して仲間と連携しながらミスなくプレーするためには、基礎技術だけでなく技の引き出しを増やしてあげることも大事です。

 そして、選手の視野が広がったからこそ出てくる問題もあるわけで、最後に行った5v5の紅白戦では、そんな選手たちの成長を肌で感じられる一幕がありました!😄



 さて、本日はやりたいメニューが多くあったため、普段行っている体を動かす練習をいったん飛ばして、リフティングから始めました!

 コツコツやり続けた甲斐あって、ついに地球一周(リフティングしながら、ボールを一度も落とさずに両足のインステップ、インサイド、アウトサイド、ももの8ヵ所に頭を加えた9ヵ所で触る技)を成功させた選手も現れました!😳

 他の選手も逆足が鬼門なようですが、裏を返せば利き足は簡単にクリアできているということです!

 さらに、リフティング100回の宿題を練習中にクリアしてしまう選手や、頭より高く蹴り上げるリフティングが安定して回数を重ねられるようになった選手など、単なるリフティングの回数だけでない部分で成長を感じました!

 ただ、やはり回数を増やせることが選手にとっては一番の自信になるので、冬休みに50回できない選手は50回、それ以上できる選手は100回を目標として伝えました!

  地球一周の実戦動画。両胸、両肩を加えると宇宙一周になります!



 その後は、細かいボールタッチも省略して、顔を上げてのドリブルと後ろに下がりながらボールを動かす技術の練習を行いました!

 今日の狙いは、判断を早くするために必要な"顔を上げて周りを見る"という意識を徹底して刷り込むこと。

 間接視野を意識したドリブルの直後に後ろに下がるドリブルの練習をしたのは、相手がいる状態でも相手ゴールの方を向いてボールをキープすることができれば、前にいる相手や味方の位置を見て次のプレーを判断できるからです!😁

 もちろん、まだその練習は行っていないため、今すぐにそれをやれという訳ではありませんが、今取り組んでいる目標を選手たちが達成した時に、より効果を発揮しやすいような技術を、今のうちから少しずつ仕込んでいこうという狙いです。


 前を向いたまま後ろに下がりつつ、相手との間合いをコントロールしながらボールを操ることができれば、これまで取り組んできた一対一も自分が有利な距離、タイミングで仕掛けることができるので、一石二鳥です!😆

 少しずつ顔を上げた状態でのドリブルを意識できる選手が増えてきました!



 その後は、向かい合っての対面パス。

 だんだんと選手たちの出すパスの質、精度、スピードが上がってきました!

 良いパスを止めるためのトラップも、各選手がミスを気にせずにバックスピンをかける意識で取り組んでくれて、傍目には問題ないように見えるトラップでも「ミスったー」と満足せずに上を目指す声がちらほらと出ていました!




 そして、ここからが今日取り組みたかった練習メニュー。

 周りを見る意識を徹底し、技の引き出しを増やすためにいくつか、変わった対面パスに取り組みました!


 一つ目は、相手の顔を見たままトラップする技術。地面が平らな室内だからこそできる練習で、相手の顔を見ながらでも間接視野でボールが転がってくる角度、速さはトラップする選手にも見えます。

 なので、そこからボールが来る場所を予測して、そこに足を出しておくことで周りを見ながらボールを見ずにトラップをするという技術です。

 この練習の狙いは、意外とボールを見ていなくてもボールを止めることができるということに選手たちが気付き、トラップの瞬間にボールを止めることに100の意識を割かなくても良いという自信を持ってもらい、余裕を作ることです。

 実際、手本を見た直後は「えーっ!」と声を上げている選手たちでしたが、実際にやってみると、意外と簡単にボールが止まることに気付いていました。

 中には、ボールを水にバックスピンをかけることにまで挑戦している選手もいました!


 この余裕が、どんな違いを生むか。

 例えば、試合の中で中心視野でボールを捉えてトラップする瞬間。100の意識がトラップだけに向いていれば、止めた直後のプレーのことなど考えることができません。

 しかし、同じ視野、同じ実力でも、トラップに向ける意識が50で済むようになれば、残りの50で間接視野の情報を得ることができます!

 相手の足が見えていればトラップの向きを変えたり、トラップする直前に周りを見ることを思い出したり、トラップの瞬間にスピンにまで意識を向けることができたり。

 そして、少しずつトラップの技術や間接視野の情報を処理することに慣れてくれば、トラップに振る意識を10で済ませて、残りの90を状況判断に使うことができます。

 よく、選手たちは様々な指導者から『自然に、無意識に技を出せることが大事だ』と教わります。

 それは状況判断をするためであり、状況判断をするためには慣れが必要であり、この対面パスは慣れるための余裕を作るための練習、という訳です!😁



 その後は技の引き出しを増やすために、アウトサイドのパスとノールックパスの練習を行いました!

 アウトサイドのパスは、アウトサイドのパスと言い、その実インステップに近いです。

 選手たちは、はじめ小指やくるぶしの横でボールを蹴ろうとしていましたが、足の甲の少し外側を触りながら「ここで蹴るんだよ。膝を少し外に向けて、足首を伸ばして、膝から下を伸ばすようにしてボールを蹴るのがポイントだよ」と伝えました。

 その3秒後、芯を捉えたアウトサイドパスを蹴れなかった選手が、自分の蹴ったキックの強さに思わず「えっ!」と叫んで動きが止まるほど、段違いの質でボールを蹴ることができるようになりました!😆


 ノールックパスは、ボールを蹴る瞬間にあえて狙いとは違うところを見ながらパスする技術です。相手の顔を見ながらトラップする練習をしたあとのため、選手たちには"意外とボールを見ていなくてもプレーできる"という自信のようなものが残っています。

 そこで「動いているボールを止められるのだから、止まっているボールを蹴るなんて、簡単でしょ?」と伝え、とにかく恐れずにチャレンジしてもらえるように。

 これまでと比べると、パスがずれることが増え、その質もボールを見ながら蹴るパスに比べるといくらか落ちていましたが、あくまで技術の引き出しを増やすことが目的。

 選手たちは隣の列の選手の名前を呼び、その選手に出すふりをするなど、終始たのしそうに練習してくれました!😄


 その直後に行った4v2、3v1の鳥かごでは、さっそくアウトサイドのパスやノールックパスを試す選手に加え、視線でパスを出すふりをしてキープするという一工夫を自ら加えた選手もいました!



 そして、紅白戦。またも最初に狭いコートで試合をしたのですが、自然と視野が広くなったことでパスの選択肢が増え、それまでドリブル一辺倒だった選手が、嘘のようにダイレクトパスを使って崩したり、不利だと思えば後ろの選手にボールを預けて組み立てなおすなどの判断をできていて、一気にサッカーらしさが増えました!

 かといって積極性にかけるかと言えば、視線でパスを意識させてから緩急で抜いたり、ワンツーした直後の一対一では強引に仕掛けてシュートまで持ち込むなど、全選手、積極性と協調性のバランスが少しずつ取れてきて、選手たちの成長速度には驚かされました!😳

 もちろん、中にはノールックパスやアウトサイドのパスにチャレンジして、蹴りそこなったりミスをすることもありましたが、そこは習ったばかりの技術にチャレンジする姿勢を褒めるところです!




 そして、こうなると出てくるのが『パスとドリブルの意識の比率』問題です。


 例えば、ある選手がワンツーを狙ってパスを出したところ、受け手の選手はトラップからのドリブル突破を狙い、結果的に失敗してカウンターを受けたとします。

 すると、出し手は「ワンツーしろよ」と思い、受け手は「カバーしろよ」と意見のすれ違いが生まれます。

 これは、どちらも正しい上で、互いにすれ違っただけでの問題です。

 常日頃から、僕はこのスクールで『ここは自分が上手くなるための場所なのだから、チームで怒られるようなこともチャレンジしていいよ。自分が上手くなるために、自分が行けると思ったら貪欲にドリブルやシュートを狙ってもいいよ』と伝えています。

 このパスとドリブルの意識の比率は、各チームの指導者がバランスを取るもので、そうすることでチームの特徴というものが出てくるからです。

 しかし、放置していては口喧嘩になってしまうため、ハーフタイムに選手を集めました。



「周りが見えるようになったことで、皆は仲間に求めるものが増えたと思う。仲間に求めるものが増えたから、その仲間にパスを求めている時にドリブルをされて、口論になる。

 ただ、これは喧嘩じゃなくて、意見のぶつかり合いだよ。

 周りが見えていなくてドリブルの判断をしたなら、周りの状況を伝えて自分の意見を言えばいい。周りを見たうえでドリブルの判断をしたなら、こういう理由でドリブルの判断をしたと言い返せばいい。

 それを何度も繰り返すことで、自然と相手が、仲間が何を考えているか分かってくる。

 何も言わずに互いの考えがピタリと一致した時、それが連携ってものだよ」



 その直後に話し合いの時間を設けてから、紅白戦の後半に。

 すると、それまでドリブルを狙い続けていた選手に、周りから自然と「後ろもいるよ!」など周囲の状況を伝える声が出るようになりました!

 その選手も、周りの声を受けていったん後ろにボールを預け、動きなおして裏へのスルーパスや間でもらう動きを狙うという場面が格段に増えました!

 さらには、パスひとつとっても『相手に取られないために浮かせる』という選択をした選手と『浮かされたことでワントラップからのシュートができなくなった』と感じる選手の間で、試合中にも意見のぶつかり合いが出るように!😁

 こうしたぶつかり合いを経て、選手の連携やプレーの選択肢、判断の基準が徐々に形作られていくので、僕の役割はそれが亀裂にならないように調整するだけです。

 そして、どちらかに『相手に取られずパスを出す技術』や『浮いたパスをトラップする技術』があれば、そもそも済む話。

 そのために基礎技術の徹底をこれまでしてきて、今日のような技の引き出しを増やす練習を取り入れたのです!


 来週はゲーム大会のため、高学年のみの練習としては今年最後の締めくくりなりました。

 一年の終わりにふさわしい、来年の成長に期待できる良い練習ができたのではないかと思います!


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