観察、分析、真似、工夫=上達
- サッカースクール regla
- 2022年7月12日
- 読了時間: 5分
だんだんと暑い日が増えてきましたが、練習を行う時間には涼しくなってくれるので、選手たちもやりやすそうです。
さて、今月のテーマはボールタッチですが、その裏に隠れた「上達するための力」を伸ばすことを重視しながらの技術向上を目指します。
どれだけ選手たちに「こういうことか!」と発見する機会を作ってあげられるかが勝負ですね!
例えば、ジンガと呼ばれるボールタッチの技があります。ボールを舐めるように転がし、逆足をクロスさせながらボールに触り、元の位置に戻る技なのですが、言葉で伝えようとしても難しいですね……💦
ジンガと調べればすぐに出てくると思うので、興味がある方は調べてみてください。
そして、そのジンガ。選手たちにやり方を伝え、ゆっくりやらせてみると、まずは難なくこなすのですが、スピードを上げてリズミカルにやらせてみると、体の動かし方がぎこちなく、リズムに乗り切れていませんでした。
どうしても両足が地面につく瞬間が生まれてしまうので、そのタイミングで連続した動作がストップしてしまうのですね。
なので、ポイントを2つだけ伝えました。常に片足で立ち、浮いた方の足でボールに触ること。ボールを転がしながら軽くジャンプして、転がしたボールを止める動きが、そのまま着地になるということ。
この2点だけですが、それを聞いて試してみた選手たちが、目を丸くして「え、すごい」と思わず口に出るほどの劇的な改善が見られました!
普段から続けている体を自由に動かす練習、安定して高く跳ぶ練習の成果が現れ、言われたことをイメージ通りに実行する力がついてきたので、意識するポイントさえ分かれば、本人が驚くほど簡単に技術レベルを上げることができるのです。
そして、そのタイミングで選手たちを集め、今月のテーマを改めて伝えました。
「何を意識すればいいのかが分かれば、こんなに簡単に上手くなる。でも、何を意識すればいいかを考える力がないと、どんなに頑張って練習しても、なかなか上手くならない。
だから、何を意識すればいいかを考える力を鍛える必要がある。そのためには、よく観察して、分析して、真似をする力が必要だよ」
座った状態から立つ動きを例にしてみます。
上手く立てない選手がこの動きを分析した時、子供たちに多いのは、座る→立つという2工程にしか分析できない選手です。当然、この考えだと「立つためには立つ必要がある」という考えになるので、なぜ立てないのかに気付くことはできません。
しかし、同じ動作を①座る②片腕をつく③腕に体重をかける④お尻を持ち上げる⑤上半身を起こす⑥しゃがむ⑦膝を伸ばす⑧立つ、という8工程に分析すれば、どうでしょうか。
各工程を試してみれば、立つことができない選手は、どの部分で自分がつまづいているのか、自ずと気付けるでしょう。お尻を持ち上げられないなら、お尻を持ち上げる練習をすればよく、上半身を起こせないなら、上半身を起こすために腹筋を鍛えるのか、重心を変えるのか、勢いをつけるのか、どこをどう工夫すればよいのかが明確になります。
上達の早い選手というのは、この分析して考え、工夫しながら真似をする力が非常に高いので、他の選手より何倍も効率よくスキルアップできるのです。
この力を鍛えるため、選手たちには、今月のテーマとして一つの技を伝えました。ボールにバックスピンをかけながらリフティングをして、落ちてきたボールを軸足でバウンドさせつつ、反対の足でボールをまたいでリフティングを続けるという、非常に難しい技です。
人間、難しすぎる要求はやる気を削がれてしまうものなのですが、先ほどの話を聞いていた選手たちは、この技を①リフティングをする②バックスピンをかける③軸足にバウンドさせる④反対の足でまたぐ⑤またいだ足でボールを拾う⑥リフティングに戻る、という6工程に分析していました。
そして、いっぺんにすべてをやろうとするのではなく、1工程ずつ順番に練習し、自分の目標を明確にするよう声掛けをします。
手でバックスピンをかけて足にバウンドさせてみたり、手で投げたボールを床にバウンドさせて片足でまたいでみたり。それができない時に、足の位置を変えてみたり、体を動かすタイミングを変えてみたり。
工程を分ける効果は、ここでも表れます。一気にやろうとすると難しすぎてやる気が出ない練習も、一部分に限ればギリギリできそうでできない、思わず選手が夢中になってしまう難易度にまで落とすことができるのです。
結果、誰一人として集中が切れたり文句を言ったりする選手もなく、むしろ、もっと練習したいとせがむほど高い向上心を維持してくれていました!
今月は、基礎的なものから上級者向けの技術、試合で使う技ではなくとも要求難易度は非常に高いボールタッチなど、様々なレベルの練習を通じて、観察、分析、真似、工夫、上達というループを何度も何度も体験してもらうつもりです。
それが、自分が上達しているという実感に繋がり、自信が身につき、サッカーが楽しくなり、よりサッカーに対して積極的に向き合うきっかけになるからです。
今日の最後にやった試合でも、ほとんどの選手が一対一の状況なら簡単に相手を抜いて、一対二でも果敢に隙間を狙い、相手が迫ってきても落ち着いてボールキープをできるようになっていました!
僕も思わず本気でシュートブロックしに行ったのですが、その動きを見てキックフェイントで冷静にかわされた時は、完全にしてやられましたね😅(しかも、その動きをしたのが元々うまい6年生ではなく、4年生だという点も驚き!)
とうとう僕も隠された本気を解き放つ必要がありそうです……!
次回『大人げない』ご期待ください!笑







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